『倫理学研究』第31集〜総目次

第31集(2001年)

寛容と自律の概念・・・・・・・・谷本光男(1)

デカルトにおける主意主義的道徳の発展・・・・・・・柿本佳美(14)

スピノザの政治論における「共通の感情」−民衆はいかにして国家状態を形成しうるか−・・・・柴田健志(26)

信仰と理性−キェルケゴールにおける理性の限界と逆説への信仰−・・・・・・藤枝真(39)

経験的世界における意志と形而上学的一者としての意志の一致について・・・・・・・・橋本智津子(50)

フロイトにおける空想の概念・・・・・・・・総田純次(62)

地平と発生的現象学・・・・・・・・・宇多浩(74)

シェーラーのルサンチマン論−精神と生命の二元論の克服−・・・・・・・・紀平知樹(84)

人間の裏面としての歴史−後期メルロ=ボンティにおける人間と歴史−・・・・・・・西村高宏(96)

レヴィナスの時間論と他者の他性の問題・・・・・・・・榊原達哉(107)

〈シンポジウム報告〉

実践的問いの文脈性と手続き性−正当化を軸とする倫理学的思考の可能性−・・・・・霜田求(120)

媒介としての応用倫理学・・・・・・・・・丸山徳次(127)

専門的「虻」としての倫理学者の可能性・・・・・・・・水谷雅彦(134)

ディスカッション紙上抄録・・・・・・・・・・・河井徳治(142)

〈学界展望〉

第九回国際カント学会報告(2000.3.26-31, in Berlin)・・・・・・有福孝岳(149)

第32号(2002年)

〈シンポジウム報告〉

総題問題としての民主主義・・・・・・・・・(1)

いま民主主義が問題なのか?−ニーチェの「生の光学」のもとで−・・・・・・・・圓増治之(3)

医療に対する民主的統制―米国における成果と限界−・・・・・・・土屋貴志(13)

戦争と民主主義−ナンシーとバリバールの主権論−・・・・・・・松葉祥一(24)

ディスカッション要録・・・・・・・・・・安彦一恵(34)

〈依頼論文〉

倫理空間としての生の世界・・・・・・・・・工藤和男(42)

〈公募論文〉

古代懐疑主義の神に対する態度−古代懐疑主義における行為の問題−・・・・・・・・・・田中龍山(53)

ヒューム道徳哲学における「一般的観点」・・・・・・・・奥田太郎(65)

ベンタムの自然権論批判・・・・・・・・児玉聡(76)

ミルの倫理学説における「性格」概念の意義・・・・・・・馬嶋裕(88)

フィヒテ道徳論における衝動の問題・・・・・・・・・玉田龍太朗(100)

ハイデガーの『存在と時間』における真理と自由・・・・・・・鷲原知宏(111)

他者問題に関する一考察−ブーバーにおける「原離隔」(Urdistanzierung)の概念をとおして−・・・・・・・今井伸和(123)

X.E.フランクルにおけっる‘Bei-sein’の概念について・・・・・・・・雨宮徹(134)

ブラントの合理性理論−わたしは認知的心理療法によって合理的になれるのか−・・・・・・・鶴田尚美(145)

〈訳書解題〉

グレゴリー・ペンス『医療倫理−よりよい決定のための事例分析』・・・・・・・・長岡成夫(157)

ボニー.ホーニッグ『ハンナ・アーレントとフェミニズム−フェミニストはアーレントをどう理解したか』・・・・・・・志水紀代子(161)

リチャード・ローティ『アメリカ未完のプロジェクト』・・・・・・・・小澤照彦(166)

第33号(2003年)

〈シンポジウム〉総題「権利」概念の再検討・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・(1)

自然権・徳・共和国・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・柘植尚則(4)

自由という生得的権利について・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・倉本香(17)

〈精神の力〉としての権利――ヘーゲルのRecht論に寄せて・・・・・・・・・・・・中岡成文(31)

ディスカッション要録・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・丸山徳次(45)

〈依頼論文〉

西田哲学における宋学的倫理観・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・井上克人(60)

〈公募論文〉

有意的でありながら自由ではない行為は可能か――ジョン・ロック自由論のための予備考察・・・・・・・佐々木拓(75)

フッサールにおける「世代生産的」現象学の可能性について・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・元明淳(91)

ロールズの功利主義批判と「人格の別個性」の問題・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・林芳紀(107)

失敗について・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・神崎宣次(125)

〈自著解題〉

『現代社会の倫理を考える』シリーズの監修者として・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・加藤尚武(141)

〈書評〉

John J. Davenport and Anthony Rudd(eds.), Kierkegaard After MacIntyre ? Essays on Freedom, Narrative,and Virtue ・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・森田美芽(148)

澤田直『〈呼びかけ〉の経験――サルトルのモラル論』・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・沼田千恵(156)

矢野久美子『ハンナ・アーレント、あるいは政治的思考の場所』・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・三浦隆宏(164)

中岡成文『臨床的理性批判』――おじさん理性改造講座・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・田村公江(171)

第34号(2004年)

〈シンポジウム〉総題ひとはなぜ働くのか・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・(1)

「フリーター」という労働形態から見る「働く」ということ・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・柿本佳美(4)

「働く」はどこへ行くのか?・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・玄田有史(14)

働くことの意味?・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・鷲田清一(23)

ディスカッション要録・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・工藤和男(33)

〈依頼論文〉

道徳的知識と行為について――ソクラテスとアリストテレスのアタラクシア論をめぐって・・・・・・・・・・・・・・・・・塩出彰(43)

〈公募論文〉

スピノザにおける知識と実践――共同性の理論的基礎づけ・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・柴田健志(55)

アダム・スミスの良心論――『道徳感情論』第二版と第六版の改訂をめぐって・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・島内明文(68)

カントのカテゴリー論における「自由のカテゴリー」の問題・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・森芳周(81)

ショーペンハウアーにおける悪と身体性の関係について・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・酒井剛(93)

ショーペンハウアーにおける「意志の否定」の徴表としての禁欲について・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・多田光宏(104)

ガダマーにおける対話の問題・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・濱善昭(116)

全体主義以後の自由論――アーレント政治理論におけるふたつの<自由>をめぐって・・・・・・・・・・・・・・・・三浦隆宏(127)

〈書評〉

谷本光男『環境倫理のラディカリズム』・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・平石隆敏(139)

柘植尚則『良心の興亡近代イギリス道徳哲学研究』・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・佐々木拓(144)

ジェームズ・レイチェルズ『現実をみつめる道徳哲学安楽死からフェミニズムまで』・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・品川哲彦(149)


第35号(2005年)

〈シンポジウム〉総題制度としての福祉・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・(1)

功利主義の福祉制度論・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・児玉聡(3)

福祉現場から考える福祉の哲学・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・徳永哲也(13)

福祉概念の再構成――制度の手段的価値と内在的価値・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・鈴村興太郎(23)

ディスカッション要録・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・品川哲彦・水谷雅彦(35)

〈依頼論文〉

内部告発とはどのような義務か・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・田中朋弘(44)

〈公募論文〉

プラトン『プロタゴラス』における顔の比喩と金塊の比喩――「諸悪は完全に同一である」という説をめぐって・・・・・・・野村昌章(56)

ヘーゲル「自然法」論文における「抑制」の概念・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・中川玲子(69)

ミルの功利主義における正の理論――功利主義の諸形態を巡る議論から・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・山本圭一郎(79)

ハイデガーにおける存在の許容としての「存在させること(Seinlassen)」・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・長縄順(91)

サルトルにおける贈与の問題・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・沼田千恵(103)

〈サーヴェイ論文〉

戦争の論理と倫理――戦争倫理学概観・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・柳澤有吾(114)

〈書評〉

鷲田清一『時代のきしみ:〈わたし〉と国家のあいだ』・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・奥田太郎(125)

PeterSinger, One World: The Ethics of Globalization・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・樫則章(130)

越智貢・金井淑子・川本隆史・高橋久一郎・中岡成文・丸山徳次・水谷雅彦編『応用倫理学講義』・・・・・・・品川哲彦(135)

第36号(2006年)

〈シンポジウム〉総題戦争と倫理・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・(1)

正戦論の歴史と理論・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・太田義器(4)
「九・一一」後の世界と「平和の定言命法」
・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・ 寺田俊郎(7)
「正義の戦争」の代償
・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・柳澤有吾(17)

ディスカッション要録・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・石崎嘉彦(43)

〈依頼論文〉

「歴史」を語ることの倫理・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・大越愛子(58)

〈公募論文〉

ベルクソンにおける自由の二側面の統合・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・内山智子(71)
フッサールにおける純粋自我と人格的自我の問題
・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・中村拓也(83)
ハイデガー対ニーチェ、或いは彼らはへルダーリンをどう読んだか
・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・入谷秀一(95)
アレントの政治思想におけるシティズンシップの概念
・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・亀喜信(107)
〈書評〉

C・コースガード『義務とアイデンティティの倫理学』書評討論
私にとっての規範性の基礎づけと道徳規範の基礎づけ
・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・ 北尾宏之(119)
「倫理」と「道徳」を架橋する試み―〈自己の存立可能性〉から〈互いに義務を課しあうこと〉ヘ―
・・・・・三谷尚澄(125)
'Symposium on Rationality and Commitment', Economics and Philosophy 21 (2005):1-63、倫理学者のセンとのつきあい方―センの「コミットメント」論―
・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・林芳紀(132)

赤林朗編『入門・医療倫理1』・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・神崎宣次(138)

〈研究機関紹介〉
倫理(学)的実践の新展開―「コミュニケーションデザイン」をめぐって
・・・・・・・・・・・・・・・・・・中岡成文(143)

〈学会報告〉
第一回キェルケゴール協会国際学術大会「キェルケゴールとアジア」
・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・藤枝 真(149)

第37号(2007年)

〈シンポジウム〉総題サンクションの可能性と限界

功利主義的サンクション論の可能性とその限界(江口聡)3
カントによる死刑制度擁護論からの抜け道を求めて(舟場保之)16
ジョン・ロックの道徳論とその限界(佐々木拓)25

ディスカッション要録(児玉聡・樫則章)36

〈ワークショップ〉

テーマ水俣病からの問いかけ:水俣病と倫理学

趣旨説明(霜田求)50

基調講演水俣病からの問いかけ(宮澤信雄)52

コメントと質疑応答(丸山徳次)63

〈依頼論文〉

遺伝子工学と人間の自由――ハーバーマスの生命倫理に関する一考(シュペネマン・クラウス)69

〈公募論文〉

デカルトの暫定道徳(奥野文夫) 80
自由主義社会の規範的原理の中立的正当化の可能性と『政治的リベラリズム』におけるロールズの理性的人格の概念( 藤森寛)92
J-F・リオタールにおける「争異」と固有名(藤井薫)104
フーコー『知への意志』における方法(相澤伸依) 116
〈書評〉

西谷敬『 関係性による社会倫理学』晃洋書房、2006年(森秀樹)127
レオ・シュトラウス『リベラリズム古代と近代』石崎嘉彦/飯島昇蔵訳者代表、ナカニシヤ出版、2006年( 西村高宏)132

第38号(2008年)

〈シンポジウム〉

総題リプロダクティヴ・ヘルス/ライツ1

懐胎・分娩はいかなる労働か(大越愛子)3
リプロダクティヴ・ヘルス/ライツとリベラル優生主義(松原洋子)15
膣内射精性暴力論の射程:男性学からみたセクシュアリティと倫理(森岡正博)24

ディスカッション要録(田村公江・八幡英幸)34

〈依頼論文〉

存在からの脱出と身体の諸感情(庭田茂吉)43

〈公募論文〉

人間の隷属と善悪の概念―スピノザの『エチカ』第四部に関する考察―(柴田健志)55
『統治二論』におけるロックの同意論について(小城拓理)66
ヒューム道徳哲学における一般的観点と一般的規則(林誓雄)77
「学者(Gelehrter)の自由―カントにおける「自由」概念の射程―(佐藤慶太)88
    自由精神と自由意志―『人間的、あまりに人間的』におけるニーチェの自由論―(竹内綱史)100
世界と大地の闘争以前の「世界と大地の闘争」―ハイデガー『形而上学の根本諸概念』講義の一解釈―(阿部将伸)112
メルロ=ポンティにおける真のキリスト教と無神論―シェーラー、マルブランシュ、マリタン(佐藤勇一)123
環境の価値―持続可能な開発と外部不経済の内部化―(紀平知樹)135
〈書評〉

木岡伸夫『風景の論理』世界思想社、2007年(桺沢貴司)146
徳永哲也『たてなおしの福祉哲学―哲学的知恵を実践的提言に!―』晃洋書房、2007年(新茂之)156

第 39号(2009年)

〈シンポジウム〉

総題感情と共同性(庭田茂吉)1

スミスの道徳感情説における共同性の問題:ヒュームとの比較を軸にして(島内明文)3
感情による支配:ルソーにおける閉じた共同体(吉永和加)14
現代フランス哲学における感情と共同性の問題(松島哲久)25

ディスカッション要録(柘植尚則)37

〈依頼論文〉

ディルタイの価値論(大町篤一郎)47

成人した世界の倫理(池上哲司)57

〈公募論文〉

道徳的格率と道徳法則(戸田潤也)69
罪の論理と罰の原理――カントの死刑論を巡って――(大谷岳文)80
『不安の概念』におけるキェルケゴールの「第二の倫理学」の構想――新しいキリスト教倫理学のためのプロレゴメナ(序説)――( 八谷俊久)91
理性の目的論は意識の本質たりうるか――フッサールにおける理性への意志をめぐって――(笹岡健太)102
    フッサールの「道徳的自我」(島田喜行)113
A・N・ホワイトヘッドの教育論における「教育のリズム」の「リズム」性について(遠藤正水)125
メルロ=ポンティにおける「他者の問題」について(石井達也)135
ブライアン・ノートンの収束仮説および関連する思想の批判的検討――環境倫理学における実践上の有効性、価値、動機という問題――(神崎宣次)146

道徳的内在主義と逸脱的事例(大石敏広)157

〈書評〉

伊勢田哲治『動物からの倫理学入門』名古屋大学出版会、2008年(江口聡)169
ノーマン・ダニエルズ『健康格差と正義――公衆衛生に挑むロールズ哲学』 、児玉聡監訳、勁草書房、2008年健康格差の真犯人とは誰か(林芳紀)179

第 40号(2010年)

〈シンポジウム〉

総題誰が誰をどれほど助けるか――グローバリゼーション時代の倫理学(石崎嘉彦・品川哲彦)1

「正義の義務」としての「援助義務」(藤森寛)4
世界の飢餓救済は倫理的義務か(樫則章)15
必要なのは援助ではない――グローバルエシックスの可能性(松葉祥一)25

ディスカッション要録(石崎嘉彦・品川哲彦)35

〈依頼論文〉

自然的な死と倫理の問題(西谷敬)46

〈公募論文〉

カントとJ・S・ミル――黄金律の観点からの比較考察――(井上英昌)57
ミルの政治思想における「市民」と「参加」をめぐる問題(樫本直樹)69
ハイデガーにおける他者と共同存在の問題(黒岡佳柾)81
自由意志の非認知主義的解釈の可能性――スミランスキーの幻想主義とその補完――(佐々木拓)93
    〈書評〉

佐藤義之『感じる道徳――感情の現象学的倫理学――』晃洋書房、2009年(亀井大輔)105

石崎嘉彦『倫理学としての政治哲学ひとつのレオ・シュトラウス政治哲学論』ナカニシヤ出版、2009年(河村厚)115

アルバート・R・ジョンセン『医療倫理の歴史――バイオエシックスの源流と諸文化圏における展開――』藤野昭宏他訳、ナカニシヤ出版、2009年(竹山重光)128

加藤尚武・草原克蒙編著『「徳」の教育論』芙蓉書房出版、2009年(平石隆敏)140




『倫理学研究』総目次