『倫理学研究』第11集〜第20集

第11集(1981年)

  • 天台本覚思想と浄土教……大友久由(1)
  • 西田哲学の「場所」概念その生成過程と意義-……竹内亨(15)
  • へラクレイトスにおけるロゴス……クラウス・シュペネマン(31)
  • へ-ゲルにおける「犯罪」と「刑罰」の概念-イエーナ期を中心として-……田端信広(46)
  • 初期へ-ゲルにおける「生」概念……石崎嘉彦(58)
  • フッサールの人格概念……工藤和男(71)
  • ニーチェにおける「真理」の概念……伊敷健二郎(85)
  • 稀少性と弁証法-一つのサルトル伝-……相馬隆治(97)

第12集(1982年)

  • フィロンにおける「神のロゴス」の根源的モチーフについて………山崎秋夫(1)
  • ヘーゲルのフィヒテ批判-フィヒテ前期知識学における当為をめぐって-………長沢邦彦(11)
  • へ-ゲルの相互承認論……隈元泰弘(20)
  • デューイのカント批判……谷口忠顕(39)
  • 人格における動機づけの構造-フッサールの倫理的探究-……工藤和男(51)
  • A・シュッツの行為理論……阿部未来(65)
  • P・リクールの倫理学の課題と方法……松島哲久(76)

第13集(1983年)

  • トマス・アクィナスにおける意志を有する理性的被造物の悪……岡崎文明(1)
  • 究極目的Endzweckについて-カントに学ぶ-……八塚ヤス子(17)
  • 『判断力批判』に於ける〈趣味能力〉趣味能力概念の実在性について……西村誠(30)
  • フッサールにおけるアプリオリの根源性……小椋義明(42)
  • デューイの価値判断論……加賀裕郎(53)
  • 人間的自己の考察-宗教哲学的視点に立って-……柴田秀(66)
  • 特別寄稿私の研究生活回想記……島芳夫(78)

第14集(1984年)

  • 倫理学における生活世界の問題……丸山徳次(1)
  • 人格の成立に就いて-フッサールの時間論を手引きとして-……井上克人(13)
  • カントに於ける実践哲学の位置-実践的独断的形而上学を巡る諸問題について-……北尾宏之(24)
  • シェーラーにおける価値認識への道………水谷雅彦(37)
  • パースにおける意味と習慣……高見保則(49)
  • ヤスパースにおける「存在への問い」と「実存」-実存倫理への道-……堤正史(61)
  • イメージとしての身体-メルロ=ポンティのカッシーラー批判を巡る考察……伊藤正博(73)

第15集(1985年)

  • 性表現と社会……加茂直樹(1)
  • ふたたび究極目的について-青年アウグスチヌスの思索-……八塚ヤス子(14)
  • 信仰の備え-『パンセ』第一部と第二部を繋ぐもの-……大町公(26)
  • ヒュームの倫理思想における変化、発展について-「共感」と「仁愛」を手がかりとして-……樫則章(37)
  • カント倫理思想における最高善の問題……佐別当義博(50)
  • へ-ゲル『法の哲学』における意志概念について……豊田剛(63)
  • 個と共同体との和解は可能であるのか-ヘーゲル「承認論」をめぐる問題-……平石隆敏(76)
  • メルロ=ポンティにおける経験と実践……庭田茂吉(89)

第16集(1986年)

  • 『情念論』とデカルトの道徳……奥野文夫(1)
  • 若きフォイエルバッハにおける『著作家と人間』……喜多隆子(22)
  • キルケゴールのDialektikについて……・・・藤野寛(24)
  • フッサールにおける人格論の諸相……渡辺英之(36)
  • フッサール現象学における神の問題……・・森田安洋(49)
  • ベルクソンにおける《メカニック》と《ミスティック》の問題について……松島哲久(61)
  • 人問的自由の抽象的規定批判……柴田秀(74)

第17集(1987年)

  • 正しいものは幸福か-プラトンとヘア-……山内友三郎(1)
  • 利己心・労働・倫理-『道徳感情論』の経済倫理思想-……佐伯敬夫(13)
  • 共同体の弁証法-ヘーゲル-……土屋敬二(27)
  • へ-ゲル『精神現象学』における道徳性批判-良心とその相互承認論を中心に-……霜田求(41)
  • 自己意識と承認-ヘーゲルにおける自己意識と同一性-……・大畑雅弘(53)
  • ベルクソンにおける「創造」の諸相………本田裕志(62)
  • 現象学的反省と倫理的責任の問題-フッサールからレヴィナスヘ-……和田渡(74)
  • ボルノーにおける希望の人間学………中川吉晴(86)

第18集(1988年)

  • 道元と身心脱落……遊亀教授(1)
  • ブーバーの言語論について……植村卍(15)
  • シェーラーにおける人格と知識の形成論について……田邊正彰(27)
  • パースにおける懐疑と習慣-批判的常識主義への道-……渡辺啓真(40)
  • ナルシシズム的発展と人格形成-精神分析家Alice Millerの幼児期研究をめぐって-……田村公江(52)
  • 生命と倫理-人工妊娠中絶の問題-……谷本光男(64)
  • 大学の理念によせて-W・Ⅴ・フムボルト大学論の考察-……秋山博正(75)

第19集(1989年)

  • 日本的誠実-伊藤仁斎の思想を手がかりにして-……小寺正一(1)
  • 道徳教育の基礎としてのカント倫理学……船田民雄(13)
  • キェルケゴールにおける「信仰」について……森田美芽(27)
  • 行為の自然面-情態性・気分性の問題に定位して-……林克樹(39)
  • ベルクソンにおける生命と道徳の問題……荒木秀夫(51)
  • デューイ倫理学における「社会的関与」としての「責任」の概念……立山善康(63)
  • ウィトゲンシュタイン倫理観の転回……柴田啓文(74)

第20集(1990年)

  • アリストテレスにおけるphronesis(賢慮)とphronimos(賢慮ある人)……大鳥居信行(1)
  • プロクロスにおける「善一者」-『神学綱要』(命題一-一三)を中心に-……岡崎文明(10)
  • デカルトにおける高邁と意志 -欲望統御の可能性-……宮崎隆(23)
  • 〈三つの秩序〉と倫理問題におけるパスカルの態度……中垣晃一(34)
  • 情動と知-ベルクソンにおける「開いたもの」-……亀喜信(45)
  • 後期ウィトゲンシュタインにおける規則論についての倫理的考察………林泰成(55)
  • 明治時代におけるキュルケゴールの受容……桝形公也(65)