『倫理学研究』第41号~第50号

第41号 (2011年)

目次

〈シンポジウム〉

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  • 総題: 動物—倫理への問い(工藤和男・江口聡)
  • 伊勢田哲治「動物の権利はなぜ説得力を持つのか:倫理的帰属者文脈主義の試み」
  • 伊勢俊彦「動物たち(と)の自由な関係へ向けて:哲学史からの展望」
  • 古牧典生「ウサギと脳死者」
  • 上野吉一「動物園における倫理的課題と実践」
  • ディスカッション要録(工藤和男・江口聡)

依頼論文

公募論文

書評

その他

  • 学会からのお知らせ

第42号 (2012年)

〈シンポジウム〉

依頼論文

公募論文

書評

その他

  • 学会からのお知らせ

第43号 (2013年)

〈シンポジウム〉

依頼論文

公募論文

書評

その他

第44号 (2014年)

〈シンポジウム ケアと正義〉

  • 趣旨説明(品川哲彦)
  • 立山善康「ケアのdialectic、ケアと正義のdialectic」
  • 岡野八代「ケアの倫理の源流へ:ケアか正義かの議論枠組みを疑う」
  • 佐藤義之「正義の思考とケアの思考」
  • ディスカッション要録(竹山重光)

〈依頼論文〉

  • 和田渡「老いの神秘と荘厳性:一人称視点からの考察」

〈公募論文〉

  • 渡部華月「倫理学説としての宇宙周期説:プロティノスを中心とした考察」
  • 南木喜代恵「「悪への性癖」によってカントの道徳哲学の何がどう変容したか」
  • 李明哲「カント倫理学における「尊敬の感情」と道徳法則の共存関係:道徳的動機と格律概念をめぐって」
  • 鈴木崇志「フッサールによる、人形の錯覚についての三つの分析」
  • 服部圭祐「〈間柄〉の三つの側面からみる和辻倫理学:和辻哲郎『倫理学』における理論構造と記述の問題」
  • 樋口雄哉「レヴィナスにおける倫理と公正」
  • 松田智裕「自己疎外から歓待へ:デリダにおける主体の位置づけについて」
  • 安井絢子「ケアの倫理の理論的展開:ケアの倫理の公的領域への適用に向けて」
  • 村上慎司「健康の社会的決定要因としてのソーシャル・キャピタルの規範理論:リベラル・コミュニタリアン論争の含意から」

〈書評〉

  • 柿本佳美「白川俊介『ナショナリズムの力:多文化共生世界の構想』勁草書房」
  • 紀平知樹「徳永哲也『ベーシック 生命・環境倫理:「生命圏の倫理学」序説』世界思想社」
  • 佐藤慶太「三谷尚澄『若者のための〈死〉の倫理学』ナカニシヤ出版」
  • 佐藤岳詩「伊勢田哲治『倫理学的に考える:倫理学の可能性をさぐる十の論考』勁草書房」
  • 杉本俊介「安彦一恵『「道徳的である」とはどういうことか:要説・倫理学原論』世界思想社」
  • 田中朋弘「石崎嘉彦『政治哲学と対話の弁証法:ヘーゲルとレオ・シュトラウス』晃洋書房」
  • 堀江剛「河村厚『存在・感情・政治:スピノザへの政治心理学的接近』関西大学出版部」

〈学会からのお知らせ〉

第45号(2015年)

〈シンポジウム 道徳の教育――その可能性と不可能性〉

  • 趣旨説明(倉本香)
  • 井原武人 学校教育における強制のあり方とは
  • 中里晴子 道徳の授業は子どもたちの実生活にいきていないのではないか
  • 八幡英幸 哲学・倫理学の研究者は道徳教育にどう関わるか
  • 菊地建至 学生と教員が道徳的に考える機会や場を作り続けるために
  • ディスカッション要録(安彦一恵)

〈依頼論文〉

  • 小泉尚樹 カントの「観念論論駁」

〈公募論文〉

  • 蓮尾浩之 カント実践哲学における「コペルニクス的転回」の意義について――実践的判断の問題を中心とした考察
  • 藤田俊輔 ヤスパースの寛容論
  • 川合大輔 一九二〇年代日本における人間性に関する言論について
  • 弓谷葵 文化史的叙述と〈他者〉性の受容――和辻倫理学の確立についての一考察
  • 久保田浩平 「リベラル・ナショナリズム」を超えて
  • 小西真理子 「共依存」再考――フェミニズムによる批判の検討

〈書評〉

  • 佐藤勇一 家高洋『メルロ=ポンティの空間論』大阪大学出版会、二〇一三年
  • 安部彰 小林亜津子『生殖医療はヒトを幸せにするのか――生命倫理から考える』光文社、二〇一四年
  • 中川明才 玉田龍太朗『フィヒテのイェーナ期哲学の研究』晃洋書房、二〇一四年
  • 服部圭祐 西谷敬『文化と公共性――和辻倫理学の再構築』晃洋書房、二〇一三年
  • 西章 入谷秀一『かたちある生――アドルノと批判理論のビオ・グラフィー』大阪大学出版会、二〇一三年
  • 池上哲司 鷲田清一『おとなの背中』角川学芸出版、二〇一三年

学会からのお知らせ

第46号(2016年)

〈シンポジウム 子ども・哲学・倫理学〉

  • 趣旨説明(奥田太郎・桝形公也)
  • 金澤正治 小学校での実践から
  • 中川雅道 何に抗して語るのか
  • 辻村修一 P4Cについて――私立中等教育教員の視座から
  • 松本啓二朗 「こどものための哲学」について
  • ディスカッション要録(奥田太郎)

〈依頼論文〉

  • フィリップ・キャム 道徳教育への哲学的アプローチ(桝形公也訳)

〈公募論文〉

  • 川合大輔 一九二〇年代日本における少年犯罪と道徳教育論
  • 石毛弓 「人格の同一性は重要である」――パーフィットの主張をめぐって
  • 小田切建太郎 イプノスの傍らで――ハイデガーにおけるヘラクレイトスの〈かまど〉の意味について
  • 永守伸年 知的障害者の自律と介助者との信頼
  • 櫻井真文 フィヒテの『道徳論の体系』における道徳性の原理の演繹
  • 奥野文夫 デカルトの自由論
  • 佐々木拓 依存症と自由意志――統制的原理適用可能性アプローチからの検討
  • 喜多源典 歴史的身体と当為――後期西田哲学を中心に
  • 蓮尾浩之 反省的判断力はいかに道徳的な実践的判断に寄与し得るか――カント実践哲学と趣味判断をめぐる考察
  • 鈴木真 価値判断の対立を言語の不確定性によって説明する試み
  • 味村考祐 ガダマーの解釈学における伝統概念の両義性
  • 安倍里美 理由に依拠した規範性理解は非自然主義擁護に貢献しているのか

〈書評〉

  • 柘植尚則 林誓雄『襤褸を纏った徳――ヒューム 社交と時間の倫理学』京都大学学術出版会、二〇一五年
  • 望月俊孝 品川哲彦『倫理学の話』ナカニシヤ出版、二〇一五年
  • 山本與志隆 阿部将伸『存在とロゴス――初期ハイデガーにおけるアリストテレス解釈』月曜社、二〇一五年――初期ハイデガーによるアリストテレス解釈の可能性と限界
  • 徳永哲也 石井基博『ヘーゲル法哲学が目指したもの――〈体系としての人倫〉・自由・国家』晃洋書房、二〇一五年

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第47号(2017年)

〈シンポジウム 自由と平等〉

  • 趣旨説明(林克樹・藤森寛)
  • 白井聡 戦後民主主義社会における「自由と平等」
  • 林芳紀 自由と平等の和解――ロールズの正義の二原理の意義と限界
  • 山口雅広 中世の二人の思想家とリパブリカニズム
  • ディスカッション要録(林克樹・藤森寛)

〈依頼論文〉

  • 松島哲久 現代医療における生権力と生命倫理

〈公募論文〉

  • 井西弘樹 気質から情熱へ――中期ニーチェ哲学の転換点
  • 奥堀亜紀子 他を存在させること――ジャンケレヴィッチの道徳形而上学
  • 柿本佳美 デカルト道徳論から見る「わたし」という語りと寛容の可能性
  • 窪田徹 ベルクソン哲学に於ける生命の本質としての意識
  • 佐々木達彦 フィヒテ初期道徳論における良心
  • 大石敏広 環境プラグマティズムにおける〈政策の合意〉の概念について――ロールズの〈重なり合う合意〉を手掛かりに
  • 谷山弘太 道徳の「価値」を問題にするということ――ニーチェ『曙光』における道徳批判
  • 島田喜行 フッサールの「人倫的自我」
  • 入江祐加 反省から客観性へ――ディルタイの精神科学における「心理学」の展開

〈書評〉

  • 三浦隆宏 徳永哲也『プラクティカル 生命・環境倫理――「生命圏の倫理学」の展開』世界思想社、二〇一五年
  • 井上克人 川合大輔『土田杏村の思想と人文科学―一九一〇年代日本思想史研究』晃洋書房、二〇一六年
  • 服部敬弘 吉永和加『〈他者〉の逆説――レヴィナスとデリダの狭き道』ナカニシヤ出版、二〇一六年

学会からのお知らせ

第48号(2018年)

〈シンポジウム 環境倫理学×事例に基づく研究〉

  • 趣旨説明(神崎宣次)
  • 藤木篤 環境保全と公衆衛生の相反――日本住血吸虫病対策を事例に
  • 紀平知樹 環境アイコンの生成と価値の調整
  • 丸山徳次 事件の哲学と応答倫理学――「事例研究」ではなく
  • ディスカッション要録(神崎宣次)

〈依頼論文〉

  • 土屋貴志 倫理学するのに倫理思想研究は(なぜ、どこまで)必要か

〈公募論文〉

  • 三上航志 智慧と知の統一――デカルトにおける「最高で完全な道徳」について
  • 平出喜代恵 カントにおける自己への信頼
  • 八木緑 カント倫理学における「人間の目的」の意義について
  • 太田匡洋 ショーペンハウアーにおける共苦と想像力
  • 川崎唯史 メルロ=ポンティにおける道徳論の試み
  • 田中雄祐 メルロ=ポンティにおける政治と表現
  • 服部圭祐 日本における「実存」研究の嚆矢――和辻哲郎によるニーチェ・キルケゴールの「哲学」的受容
  • 西原信彦 九鬼周造における武士の美と道徳

〈書評〉

  • 白水士郎 丸山徳次『現象学と科学批判』晃洋書房、二〇一六年
  • 川合大輔 木岡伸夫『邂逅の論理――〈縁〉の結ぶ世界へ』春秋社、二〇一七年
  • 柘植尚則 小城拓理『ロック倫理学の再生』晃洋書房、二〇一七年
  • 安彦一恵 佐藤岳詩『メタ倫理学入門』勁草書房、二〇一七年

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第49号(2019年)

〈シンポジウム 「超越」と倫理学〉

  • 趣旨説明(品川哲彦・森田美芽)
  • 藤枝真 「宗教なき時代」の単独者――キェルケゴールにおける「超越」と倫理学
  • 竹内綱史 超越者なき自己超越――ニーチェにおける超越と倫理
  • 石崎嘉彦 「倫理」の学と「超越的なもの」について――善を基礎付けるのは自然か神か人間か?
  • ディスカッション要録(森田美芽・品川哲彦)

〈依頼論文〉

  • 魚住洋一 死者たちの「革命」――ジャン・ジュネのパレスチナ

〈公募論文〉

  • 山本與志隆 ハイデガーの技術論における人間存在――E. ユンガーの思想との交錯
  • 渡辺華月 マッキンタイアのアリストテレス理解――「人生の統一性」に注目して

〈書評〉

  • 樋口雄哉 庭田茂吉『レヴィナスにおける身体の問題I――「ヒトラー主義哲学に関する若干の考察」から『時間と他者』まで』萌書房、二〇一八年
  • 川崎唯史 加國尚志『沈黙の詩法――メルロ=ポンティと表現の哲学』晃洋書房、二〇一七年
  • 桝形公也 堀江剛『ソクラティック・ダイアローグ――対話の哲学にむけて』大阪大学出版会、二〇一七年
  • 島内明文 佐々木拓『ジョン・ロックの道徳哲学』丸善、二〇一七年
  • 安井絢子 小西真理子『共依存の倫理――必要とされることを渇望する人びと』晃洋書房、二〇一七年
  • 品川哲彦 小松原織香『性暴力と修復的司法――対話の先にあるもの』成文堂、二〇一七年

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第50号(2020年)

〈シンポジウム スポーツと倫理〉

  • 趣旨説明(林芳紀・江口聡)
  • 佐々木拓 ルールの厳格な適用のみが審判の役割か――ショートトラック・スピードスケートにおける不正スタート判定を事例として
  • 佐藤岳詩 スポーツにおけるドーピングの悪さについて
  • 稲岡大志 オリンピックは道徳実験室でありうるか?――「生き方の哲学」としてのオリンピズムの可能性
  • ディスカッション要録(林芳紀・江口聡)

〈依頼論文〉

  • 田端信廣 「法─権利」概念の演繹におけるフィヒテとカントの相違について

〈公募論文〉

  • 高木裕貴 誠実、社交、そして信頼――カントの性格形成論
  • 藤永綾乃 ショーペンハウアーにおける責任と共苦――カントの「叡智的性格」受容を手掛かりに
  • 入江祐加 ディルタイにおける歴史的思考の創造性――ディルタイのヘーゲル批判をめぐって
  • 柿本佳美 フランスにおける配偶者間暴力被害者支援と実存主義
  • 服部圭祐 「哲学」としての倫理学の成立とその影響――西田幾多郎『善の研究』から

〈書評〉

  • 中川明才 田端信廣『書評誌にみる批判哲学――初期ドイツ観念論の展相  『一般学芸新聞』「哲学欄」の一九年』晃洋書房、二〇一九年
  • 永守伸年 寺田俊郎『どうすれば戦争はなくなるのか――カント『永遠平和のために』を読み直す』現代書館、二〇一九年
  • 中澤努 田中龍山『ソクラテスのダイモニオンについて――神霊に憑かれた哲学者』晃洋書房、二〇一九年
  • 山本圭一郎 樫本直樹『自己陶冶と公的討論――J・S・ミルが描いた市民社会』大阪大学出版会、二〇一八年
  • 森田美芽 柴田秀『イエスの革命と現代の危機――反時代的インマヌエル宣言』南窓社、二〇一八年

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