大会の記録1951-1970

第1回

1951年(昭和26年) 10月12-13日 京都大学 文学部

  • 諭吉と鑑三(室田泰一)
  • 自律の構造(中村正雄)
  • 青少年の不良行為と家庭の問題(柴田善守)
  • 個人倫理と社会倫理 その歴史的意義(村上敏治)
  • 尊皇論の歴史的意義(坂田吉雄)

第2回

1952年(昭和27年) 10月10-11日

  • 京都工芸繊維大学 工芸学部
  • 少年審判の意義と実際(柴田善守)
  • 明治初期の近代思想 西周の場合(本山幸彦)
  • 山村における前近代的意識の実態について(中野芳彦)
  • 幸福の原理(小村雷教)
  • カントの道徳法則についての一考察(鷹阪龍夫)
  • 悲劇喜劇の社会性(相馬隆治)
  • 真と善と美(保田清)

第3回

1953年(昭和28年) 10月2-3日 関西大学 文学研究科

  • 生業と家族主義道徳 山村、漁村の比較考察(中野芳彦)
  • Deweyの倫理観 impulsionを焦点として(松原定信)
  • 論理経験主義の道徳論に就て(伏見文雄)

第4回

1954年(昭和29年)10月1-2日 龍谷大学

  • 中学校に於ける道徳教育の一考察(目近利和)
  • 意志について(山本宏)
  • 意志の自由について(井上雅夫)
  • 日本ロマンチシズムの精神史的考察(上町隆幸)
  • 宗教(としての仏教)と道徳との関係について(伊藤恵)

第5回

1955年(昭和30年) 10月7-8日 京都学芸大学 紫野会館

  • 高校社会科改訂と倫理(堀田輝明)
  • 性教育(純潔教育)のあり方についての考察(木村為平)
  • 教育課程における愛国心(松本泰蔵)
  • 伊藤仁斎の愛の性格(牛尾春夫)
  • 道徳の本質と習俗の機能について(湯浅南海男)

第6回

1956年(昭和31年)10月5-6日 同志社大学 寧静館

  • ミル功利説に於ける自利(七瀬通夫)
  • 人君における社会的なものの限界について(豊田全)
  • 明治20年代に於ける国家主義(坂田吉雄)
  • シンポジウム「行動記録における評価基準 その倫理学的考察」

第7回

1957年(昭和32年)10月5日立命館大学 情心館

  • 貝原益軒の研究(森下利明)
  • 英米倫理学に於けるカント研究(加藤謙爾)
  • 墨子兼愛説に関する一つの解釈(保田清)

第8回

1958年(昭和33年)9月13日甲南大学

  • 習慣についてのパスカルの説(八塚ヤス子)
  • 経済倫理構造への方途(七滝通夫)

第9回

1959年(昭和34年)10月2-3日 奈良学芸大学

  • 道徳教育の見学 椿井小学校・若草中学
  • 情緒の現象学的考察について(深谷昭三)
  • 自己疎外の論理(相馬隆三)
  • 平常性と正常性 倫理性の限界の問題をめぐって(樋元和一)
  • 日本人の幸福追求の歴史的研究、明治以後」(吉村一夫)
  • ヤスパースの精神病理学と実存哲学の関係について(大友久由)
  • 実践倫理の立場からの人間究極目的に関する一考察(井上雅夫)

第10回

1960年(昭和35年)12月3日同志社大学 啓眞館

  • カントに於ける善悪の関係について(寺崎峻輔)
  • 感情と倫理(肥後政平)
  • デューウィに於ける人間性(野田欣孝)
  • 徂徠学と西周(村上敏治)
  • 信ずるということと実践倫理(井上雅夫)

第11回

1961年(昭和36年)11月18-19日京都学芸大学

  • 現代功利主義と正善の問題(佐伯敏夫)
  • 倫理に於ける理想性(肥後政平)
  • ロックの「市民政府論」における自然主義の意味の解明(佐々木敏二)
  • 荀子にみられる後王の論(保田清)
  • 渋沢青淵の倫理思潮に就いて(七滝通夫)
  • T.H.Greenの倫理思想の我が国における展開過程(新谷賢太郎)
  • 和辻倫理学の根本倫理について(片山正直)

第12回

1962年(昭和37年) 10月17-18日大阪女子大学

  • ヘーゲルの弁証法について(田中芳美)
  • カントは所有権の正当性の根拠をどこに求めたか(豊田全)
  • 親鸞の倫理思想について(大友和由)
  • 善と幸福 アリストテレスを中心にして(深谷昭三)
  • 倫理学の基礎的問題(保田清)
  • アダム・スミスの倫理思想の一考察(木村裕)
  • 原語との連関における自我の種種相(田中熙)

第13回

1963年(昭和38年)11月8-9日奈良学芸大学

  • ジョン・ロックの自然法思想(佐々木敏二)
  • 人間像の考察に関する一つの考察(芝烝)
  • 高校倫社教科書の検討と倫社指導上の問題(船田民雄)
  • 高校に於ける「倫理社会」の新設とその問題点 主として制度上から見て(堀田輝明)
  • 倫理的実践の指導原理の究明(渡辺裕)
  • 価値と自由(小熊勢記)
  • 間柄と生産関係 和辻人間学とマルクス人間学(豊田全)
  • 愛についての一考察(井上雅夫)

第14回

1964年(昭和39年)11月13-14日 京都学芸大学
カントのDing an sichについての一考察(船田民雄)
カントの市民社会(深谷昭三)
幼児のしつけをめぐる母親の道徳的意識の考察(野口晴吾)
高校倫社の問題点 倫理思想史の扱い方について(大沼栄穂)
高校倫社の問題点(鶴田孝)

第15回

1965年(昭和40年) 11月19-20日甲南大学

  • ヒュームの道徳論(福島正彦)
  • 内なる権威と外なる権威 人間尊重を軸とするりん者教育の反省(大沼栄穂)
  • 日本人のバックボーン(野口晴吾)
  • 憲法17条の社会史的一考察(豊田全)
  • ティーリッヒに於ける愛の存在論的考察(小村雷教)
  • ドイツの土産話(佐藤明雄)

第16回

1966年(昭和41年)11月18-19日大阪大学 文学部

  • 規則の功利主義(小熊勢記)
  • 評価の原理(佐伯敬夫)
  • スピノザに於けるconatusの意義について(河井徳治)
  • キリスト教と実存哲学 G・マルセルとK・ヤスパース(後藤平9
  • ヘーゲル青年期の思想(田中芳美)
  • 東南アジア調査報告(池田長三郎)

第17回

1967年(昭和42年)6月9-10日津山工業高等専門学校

  • 人間存在と自由(戸田省二郎)
  • カント倫理における「実質」についての一考察(川島秀一)
  • 論理の倫理化 カント尊敬感情の意味(岡昌宏)
  • ヘーゲル現象学における自己意識の発展について(鶴田誠)
  • 法と道徳(相馬隆治)
  • 人間生活の可能性根拠としての道徳的要求について(豊田全)
  • 公開講演会 慣習と倫理(保田清)

第18回

1967年(昭和42年) 10月27-28日 京都女子大学 文学部

  • カントにおける自由について その生涯とそのものから(芝烝)
  • 科学哲学と特殊哲学(岡昌宏)
  • 茶道とは何か 日本精神史研究(杉本新平)
  • 宗教的習俗からみた庶民の道徳意識の考察 奈良県下の実態調査より(野口晴吾)
  • 公開講演会 死について(片山正直)

第19回

1968(昭和43)5月24-25日 姫路工業大学

  • 公開講演会 封建道徳と近代道徳(坂田吉雄)
  • 神秘主義の現代的意義(大沼栄穂)
  • ハイデッガーの存在論と神の問題(定金博)
  • 理性的利己主義者としてのバトラーの道徳理論(佐伯敬夫)
  • ヘーゲルの「キリスト教の実定性」(田中芳美)
  • ヘーゲル「現象学・自己疎外的精神・教養の章」についての一研究(鶴田孝)
  • シンポジウム 日本近代の思想家と文学者の人生観

第20回

1968年(昭和43年) 10月25-26日 同志社大学 大学会館

  • ヘーゲル「ドイツ憲法論」の批判的研究(山崎種三)
  • ヘーゲル哲学における労働について(鶴田孝)
  • 「幸福への権利」と「幸福への義務」について(田中熙)
  • シンポジウム 現代倫理学の問題としての「善」をめぐって–Intuitionism(芝烝)、Emotivism(山内友三郎)Prescriptivism(田中芳美)
  • ジョン・デューイにおける「宗教的なもの」の概念(谷口忠顕)
  • 「大衆社会」における価値基準について(森口美都男)

第21回

1969年(昭和44年) 5月30-31日 広島商科大学

  • 「対話の精神」について(大沼栄穂)
  • 感情問題の方向(相馬隆治)
  • Nowell-SmithのEthics 形容詞の倫理(田中芳美)
  • H・マルクーゼに於ける「エロスと文明」(鶴田孝)
  • 人間の表現としての服装(豊田全)
  • 公開講演会 教育愛(片山正直)

第22回

1969年(昭和44年) 9月20日 甲南大学

  • 「認識」の外部(京屋治)
  • カントの自由論(若松謙)
  • ヤスパースの世界史観(寺崎峻輔)
  • ジョン・デューイの教育哲学(谷口忠顕)
  • ヘーゲル「ドイツ憲法論」の一考察(鶴田孝)
  • 国際哲学会海外出張報告(中村正雄)

第23回

1970年 (昭和45年) 10月23-24日 大阪府立大学

  • いわゆる魂の三部分説について(松原定信)
  • 能力に応ずる教育と前面発達(堂北博)
  • 古代日本人の価値意識の根(芝烝)
  • ラッセルの宗教と科学(田中芳美)
  • ヘーゲルにおける宗教と国家(鶴田孝)
  • 祈りについて(杉瀬裕)
  • シンポジウム 世代論(堀田静月、相馬隆治)